万田酵素に含まれる体内の血液凝固を抑える働きをもつ物質の特定
物質について調べたぞ!
物質を含んでいるんダーイ!
“血栓(けっせん)”とは、簡単に言うと血の塊のことじゃ。
血液が固まる特性は、生き物にはなくてはならない重要な機能なんじゃが、この血の塊が血管の中でできると、さまざまな疾患を引き起こす原因となることがあるのじゃ。
心臓付近の血管内で起こると心筋梗塞(こうそく)を、脳の血管の中で起こると脳梗塞を引き起こすことになるのじゃよ。
現在、このような病気の予防・治療には主にヘパリンという物質が使用されておるんじゃが、ヘパリンには血小板を減少させたり骨粗しょう症を引き起こすといった副作用があるのじゃ。
そこで、万田酵素に血栓ができるのを防ぐ物質が存在するかを調べてみたぞ。
万田酵素は、これまでも脂質過酸化を抑制したり、NK細胞を活性化するなどの実験結果が出ておった。今回の実験で万田酵素には、血栓ができるのを防ぐ物質(抗トロンビン活性多糖体)が存在することが明らかになったのじゃ。
このような抗トロンビン物質は他にも褐藻類やキノコなどにも存在しておるが、今回の実験で確認された物質は、他にない構造を持っており、後に特許を取ることにもなったのじゃ!
用語解説
【トロンビン】
血液凝固に際してフィブリノーゲンをフィブリンに変えるタンパク質分解酵素。血管の損傷・出血時に、血小板が壊れてできるトロンボプラスチンと血漿中のカルシウムイオンその他の要因によって、血漿中のプロトロンビンが変わったもの
【フィブリン…血液中の十数種類のタンパク質(血液凝固因子)】
フィブリンは通常フィブリノーゲン(fibrinogen)と呼ばれる不活性型で存在しています。フィブリノーゲンは水溶性で血中に高濃度で見られ、そこで血栓を作る必要が生じるまで待機しています。
血液凝集の合図があると、フィブリノーゲンはフィブリンに変換され、集まって線維が広がった網状構造となります。これによって通常は液状の血液がゲル状の固体へと変わり、乾いてかさぶたを作ります。もちろん、切り傷のある場所だけに線維が集まって網状構造になり、その他の場所ではそうならないことが非常に重要です。それは、血液が身体の傷ついていない他の部分では流れ続けなければならないからです。
【血栓の形成イメージ】










